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実験方法

 実験の背景

 近年、通学路で子供が事件や事故に遭うケースが増えており、その急激な多発傾向を教訓に児童の安全と凶悪犯罪への対処が叫ばれています。多くの学校では防犯カメラの設置等により児童の安全対策が行なわれていますが、校内の一部監視や、保護者の一定期間同伴通学など、学校外の通学状況を恒久的に把握する安全対策に至っていないのが現状です。
 本実証実験では、教育分野における児童の登下校に着目し、児童が安全に通学できるように通学状況の把握を、実証実験を通して行ないます。



 実験方法

 児童101名にキーホルダー形状のタグを配布し、各自ランドセルに装着。校門2箇所及び通学路2箇所に設置したリーダーがタグから電波を受信、登下校の通過情報を計測し専用データベースへ集約します。
  タグから得られた情報はセキュリティに配慮したネットワークにて教員に開示し、実際の出欠情報と比較して、その信頼性を図ります。
 また、 メール配信を希望する保護者に対しては1日2回の電子メール配信にて情報の開示を行ないました。配信方法は登校時児童が校門を通過した時に1回、下校時児童が通学路を通過したときに1回の1日2回の配信としました。
  尚、児童の名前をニックネームにて情報提供する事で、個人情報の流出防止に対応しました。
  実験を行なうために、岐南町立西小学校屋上に無線LANによるユビキタスネットワークを構築し、各リーダー設置箇所に設置した無線LAN子局を通してリーダ設置箇所⇔岐南町立西小学校間の通信を確立しました。


 ≪被験者≫
 実証実験の実施に際し、岐南町西小学校、及び西小学校PTAと協議を行い、PTA役員の児童を中心に、保護者から同意を頂いた101名の児童を対象に実験を行なった。このうち希望する保護者に対してメール配信を行ないました。


 ≪実験期間≫
 2005年6月15日(水)に児童にタグを配布し、2005年6月16日(木)から2005年7月15日(金)の約1ヶ月間(計測日22日)にかけて実施しました。




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